荏油で保護

“はじめ国際”に置くテーブルの補修も後は仕上げだけ。

前回のボアステインは木材を染色するものです。
天板の表面に保護膜を作りません。
そのため、冷たいコッブをテーブルにおけば、水滴が染み込んで輪染みが残ります。
そのままでは、テーブルとして使えません。
そこで、荏油を塗布して保護膜を作ります。

【荏油 perilla oil】
エゴマの種から得られる淡黄色の油。エゴマ油ともいう。荏油を構成するグリセリドの脂肪酸としては,高度不飽和脂肪酸が多い。代表的乾性油で,きわめて容易に重合,硬化する。(世界大百科事典第2版より)

荏油のような乾性油は塗布表面に浸透して硬化します。
油なのに硬化することでサラッと乾いた手触りに変わります。
塗布面は鈍い半艶になります。
半艶は木目が落ち着いて見えるのでよいものです。

この荏油も布切れで天板に広げるように塗ります。

こちらが荏油を塗布したものです。

念のためなら、蜜蝋入りのワックスを更に塗ってもよいでしょう。
これで”はじめ国際”に置くテーブルができました。

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天板の色染め

“はじめ国際”に置くテーブルの化粧です。
ニスを剥がした天板をボアステインという木部用の染料で染めます。
ムラにならないコツは二つです。

【布切れで広げる】
刷毛は使わず、布きれでこするように染めます。
刷毛は刷毛目が残ります。
布切れなら刷毛目は出ず、余分な染料も拭えます。

【薄めた染料を使う】
5~20倍程度に水で薄めたボアステインを重ね染めします。
染めの途中からステインは乾きます。
乾いた境界の上から染めを広げると、濃い境界が“すじ”になって残ります。
その予防には、水で薄めたステインをたっぷりのせて乾く前に広げること。
着色の濃さは重ね染めの回数で調整します。

上記の要領で染めた直後。
濃い色に見えますが、木材が濡れたときの色です。
乾くと薄~い色に落ち着きます。


天板の隅、紙やすりをかけ過ぎて、天板の下地が出てしまいました。
木目が違うので目立ちます。濃い目の染料を下地に落として隠しました。

この後に荏油を塗って仕上げます。荏油仕上げで色は一段濃くなります。
そのため、重ね染めは、所望の色の濃さより一歩手前で完了。

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真ん中のテーブル

引っ越した会社が残したテーブル。
これを”はじめ国際”の真ん中におけば打合せなど多目的に使えそう。
天板は広いので図面を並べて一覧するのにもよそさう。

着色ニスがかなりのムラになっていて、これはこれで味があるが・・
とりあえず、電動サンダーで60番ヤスリをかけてニスを剥がす。
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ニスを剥がした後・・・120番ヤスリ、250番ヤスリ、400番ヤスリと順番にかけて生地を調整。

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